「いい日和」なんてタイトルをつけているので、本当はこんなことは書きたくもないが、どうにもむかっ腹が立つので書きます。(全然いい日和じゃない。。。)
それは、24日の中国人船長釈放のこと。
もういろんなところで批判の声が高まっているけど、とにかく政府の対応はヒドすぎて、あいた口がふさがらない。
中国人の乗組員たちを拿捕して「日本の法に基づき粛々とすすめる。」とやったところまでは、まあ当然の対応だったが、その後の中国の思いもよらない強い反応に慌てふためいて、超法規的措置で釈放!??
なんじゃそりゃーー
この措置に政府は、「政治的な介入はしておらず、検察がみずからの判断で行った。」と政治責任問題を回避する発言に終始したが、検察自ら外交問題を考慮した判断ができるかっていうの。
そんなの、検察の裁量権をはるかに超えている。
だれが考えても政府の判断が背景にあるとしか思えないわけだが、それにも増して、あまりにも読みが甘すぎて、どうしようもない。釈放で収束に向かうと判断していた政府は、さらに図にのった中国に謝罪と賠償を請求されて、ビックリとは、あまりにもお粗末。
もちろん、裏では外務省の描いていたシナリオがあって、直接的にはそのシナリオが甘かった訳だが、最終的に大局的に政治判断しなければならない政治家がやはり問題。
だいたい収束に向かわせるなら、水面下で中国側と何らかの話し合いがあって、合意形成があってから釈放なり、何らかの措置をするはずだろうに、まったくそんなことをせずに、多分釈放さえすれば、以心伝心で中国側もなんとか沈静化させてくれるだろうという、まったく大甘の判断をしてしまった政府。
完全になめられているとしかいいようがない。
4人を人質のような形でとられ、レアアースという資源の首根っこをおさえられ、完全に恫喝に負けた感じ。
これで尖閣付近で同様なことがあった場合の対応が非常にやりにくくなった。
そもそも、尖閣諸島なんて、中国側が領有権を主張し始めたのが、1971年でそれまでは日本の領土として何も主張していなかった訳。
それが、その付近にかなりの石油が埋蔵されている可能性があることが分かってから、台湾と中国が領有権を主張し始めているんだから、どうしようもない。隣の庭先で金のなる木が生えそうなので、その部分も実はうちの土地でした、と喚いてるようなもん。
まったく悪しき前例を作ってしまったということで、大きく国益を損なった。
事は対中国に留まらない。
日本は主権侵害に対してさえも、強いメッセージを打ち出せないということで、諸外国全てに対して国そのものの信用力も失墜させた。昔言われた外交三流どころか三流の対応もできていない。
「中国側には冷静な対応をお願いしたい。」という官僚答弁に終始する政府、
とにかく甘っちょろい見通しの下で、国益を損なうような行動や判断をするな!!
甘ちゃんだらけの日本政府は切腹もん!
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