節電と日本人

今日から7月。
節電目標15%期間のスタート。
6月は東京ではろくに雨も降らず暑かったけど、7月、8月と更に暑いんだろうな。
去年の猛暑は思い出したくもないが、今年も同じような暑さは覚悟しておいた方がいいだろう。
さて、節電だけど、また想定もしない何かが起こって、発電システムに大きな影響が出るならともかく、普通に考えるなら、大規模停電になるような事態は起こらないだろう。
「節」という文字はいかにも、日本人好みっぽい。
「節約」「節制」・・・
このようなちょっと身を削って、というか、ちょっと我慢して、みたいな控えめな態度は日本人に基本的に好まれる。
だからこのような社会全体の節電活動なんて言葉は悪いが日本人にとっては得意中の得意という感じだ。
「もったいない」が世界で「MOTTAINAI」として広まっているように、日本人のこうした感覚は賞賛される対象となっているが、しかし、正直こういう感覚だけでいいのか、とも思う。
人口減少社会に突入し、経済も停滞している日本では、縮み思考が蔓延しているような気がする。
節約、節制、もったいない、それはそれでいいことだけど、もっと広がりのある、「パーッといこうぜ」みたいな拡大思考みたいなものを持ってもいいんじゃないかと思う。
ベースに周りを見渡した上での控えめな精神みたいなものがあるから、すぐに行き過ぎた自粛みたいな行動につながってしまう。
別にアメリカ人みたいに「借金までしてバンバン消費しまくろう」とは言わないが、拡大を是としている資本主義社会では縮み思考は基本的に相容れない。
自分自身にも言えることだが、内向きにならないで、もっと外に向けての発散型の思考でいきたいものである。

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