たまには株の話でも

今日で9月が終わる。
今月は8月に引き続き、株を持っている人の多くにとっては多分我慢の月になったであろう。
自分は中国の株だけで勝負しているが、まあそれなりに覚悟はしていたとは言え、中国のH株はボックス相場から完全に下にブレークしてしまい、実際に9月のような相場になってくると精神的にはあまりいいもんじゃない。
欧州の信用不安を発端にした今の世界同時株安の状況は、正直言ってリーマン・ショックの時よりもタチが悪い。
リーマンの時には国がドーンと資金をつぎ込んで(世界で150兆?円とも)、何とか緊急蘇生手術ができたけど、現状各国ができることはあんまりない。
金融政策では、日本もアメリカも既に実質ゼロ金利になっているし、他の国の多くもインフレ動向を懸念して、金融緩和に慎重姿勢は崩せない。財政についても、肝心要の金は先進各国どこも財政赤字でまったく余力がない。(唯一中国だけはまだ国に体力があるが・・・)
世界で協調姿勢を打ち出し、これまでにやったこともないオペーレーションをいろいろ考えてはいるみたいだけど、打つ手が限られていることが市場に見透かされているから、資金はどんどんリスク回避の方向に動いて、株から逃げ出す状況になっている。
この状況はリーマンの時のように蘇生手術やカンフル剤投与などできないから、リスク資産回避の状況はある程度自然治癒することが見えるまでかなり長く続くことが予想される。
したがって株式市場の低迷はまだ始まったばかりと言えるかもしれない。
中国については経済は内需に移ってきており、他の国に比べて状況は悪くないが、どうしても市場のハードランディング懸念が拭いきれず株は他国の株よりもパフォーマンスが悪い状況になっている。グローバルの状況の改善はしばらく見込めないので、中国株はここからまだ30%くらいは下がってもおかしくはないと思う。
今でもちょっと前と比較するとバーゲンのような株価になっている銘柄がゴロゴロしているが、30%くらい下がるような局面では、多分銘柄関係なく、優良株まで投げ売りで下がってくるので、そこを拾っていけるように準備をしていきたい。
この下落局面でもキャッシュポジションは3分の1程度しかないが、それでも自分としてはキャッシュを増やしてきたつもりだ。下がる予想をしているならなぜ100%キャッシュにしておかないのか?という疑問があると思うが、予想なんてどんな予想であれ、あてになるものじゃないし、株を底値付近でドーンと仕込めるかといったら自分にはそんなことはできない。
基本中長期投資なので、長い目で見て今の株価が持っておいた方がいいというレベルの銘柄はまだ保有している。
セイリングクライマックスがいつ訪れるかはわからないが、市場全体が悲観的になって、暴落した時に株のポジションを高められればいいと思っている。
リーマンの時には唖然として見ているだけの状況だったが、今回は自分の意思で動いていきたい。
まだまだ辛抱、忍耐の時期が続きそう。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です